ある子どもが絵を描いていました。先生がやって来て、「何を描いているの?先生に教えてくれる?」と聞いたところ「神様だよ」というんです。
先生は現実的な人だったんですね。「そう、でも誰も神様を見た事がないから、本当はどんな姿をしているか、分からないわね」
そう言うと、子どもはこう答えたそうです。
「もうすぐ分かるよ、せんせい。ぼくの絵はもうすぐ出来るからね」
この子は神様をどういう風に書いたんでしょうか?
子供たちが思い浮かべる神様って、どういう神様でしょう。
大人になってから、イエス・キリストに触れた方が思い浮かべるイエス像も、神様像も、色々あると思います。
イエスの自己紹介
「私が神だ」と言われても本当だろうか?どういう事だろう?と、現代の私たちは考えますが、当時の人たちも同じだったでしょう。実はこの時代、イエスだけではなく、自分の事をメシア、旧約聖書から預言されている、イスラエルを救う救世主だと自称していた人は、結構いたようです。
まるで現代みたいですよね。
肝心の旧約聖書ではメシアについてどういっているでしょうか?
ユダヤ人は旧約とは言いませんが、同じ聖書を持っています。トーラーと呼びます。
旧約聖書全体が、メシアについて語っています。
メシアについての預言は、重要なもので60個以上、全て合わせると300以上もあります。解釈によると思いますが、365は見つけられます。中でも有名なのをご紹介します。
生まれる場所/ミカ書5:2
ベツレヘム・エフラテよ、あなたはユダの士族の中で、あまりにも小さい。だが、あなたからわたしのためにイスラエルを治める者が出る。その出現は昔から、永遠の昔から定まっている。
ここでは、メシアが生まれる場所がベツレヘムだということが書かれています。時代はBC742~687頃の預言ですので、実際イエス様がお生まれになる数百年も前に、預言されたんです。
メシアの家系/Ⅱサムエル7:12/Ⅰ歴代誌17:11
あなたの日数が満ち、あなたが先祖のもとに行くとき、わたしはあなたの息子の中から、あなたの後に世継ぎの子を起こし、彼の王国を確立させる。
メシアはダビデ王の家系から出るという預言です。イエスの母マリアは、ダビデ王の家系でした。
処女から生まれる/イザヤ7:14
それゆえ、主は自ら、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ、処女が身ごもっている。その名をインマヌエルと呼ぶ。(神はともにおられる)
新約聖書には、イエスは処女マリアから生まれたとあります。
メシアしかできない奇跡/イザヤ35章他
その時、目の見えない者の目は開かれ、耳の聞こえない者の耳は開けられる。そのとき、足の萎えた者は鹿のように飛び跳ね、口のきけない者の舌は喜び歌う。
他にも、ツァラアトという不治の病を癒し(清め)、死者を復活させ、悪霊を追い出す方だということが書いてあります。
実はこの奇跡の部分は現代のユダヤ人も認めています。ですが、神の力で出来たのではなく、悪霊の力でやったことだと言うんですね。新約聖書ではパリサイ人も、同じことを言っていました。
他にも、同胞ユダヤ人にどういった扱いを受けて、どういう風に死ぬのか。その死の目的などが詩編22篇、イザヤ書53章、ゼカリヤ書12章などに書いてあります。
イエス様はもちろん旧約聖書全体を知っていたでしょうから、預言の通りに行動しようと思って出来ないことはなかった、と思いますか?
でも、何百年も前に書かれたこの預言は、自分の力で実行しようとしても実行不可能なことも多いんです。
※この後、詳しくは動画をご覧ください。このメッセージは2021年10月に話したものです。
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